吹奏楽では、トランペットパートが3パートあることが多いです。オーケストラだと2パートのことが多いです。学生の頃は学年順に3年生が1st、2年生が2nd、1年生が3rdのような分け方をする傾向が多いようです。
ただ、一般の社会人バンドだと分け方は団体によって違います。この人はこのパートが向いている、この人は不向きなどといった傾向があります。
今回は吹奏楽におけるトランペットパートのパートの決め方について解説していきたいと思います。
この記事で分かること
・一般の吹奏楽団体におけるトランペットパートのパートの決め方
この記事の権威性
・一般の吹奏楽団体に10年以上所属しています
それぞれのパートの役割
パートを決めるにあたって大切なことは、
それぞれのパートの役割を把握すること
です。まずそれぞれのパートの役割を解説します。
1st
1stは主旋律やソロを担当することが多いです。音域も高いです。花形といってもいいと思います。
学生時代「いつか自分も1stやりたいなぁ」て思っていたことがある人も多いと思います。
トランペットパート、バンド全体を引っ張て行くような存在です。
1st(アシ)
あえてこの項目を設けました。1stのアシスタントです。実質演奏する譜面は1stです。ソロをやるのはトップの方といったケースが多いです。
1stが1本だと大変な譜面も多く、1stを複数人あてることも多いです。そういう時にアシスタントを付けます。トップの方の様子を伺いながらサポートする役目です。トップが「ここ休みたい」などの要望があればアシの方が頑張らなければいけません。
2nd
内声を担当することが多いです。1stとのハモリや1stと同じ旋律を吹くこともあります。一番耳を使うパートです。1stと3rdの間でバランスをとるのがとても難しいです。恐らく一番難しいパートだと思います。
3rd
内声を担当することが多いです。トランペットセクションの一番低いパートです。実は3rdってとても大切です。3rdしかやっていない動きがあることも多いです。

下手だから3rdなのかなぁ
全然そんなことないです。本当です。
でも正直そう思う気持ちわかります。1stは高い音が出ていい音の人がやっているし、3rdは下手なのかなって・・・。そしたらプロの吹奏楽団で3rdやっている人は下手?てなりますよね。そんなことないですよね。
僕が長い吹奏楽人生で思うのは、
1stの吹きやすさは2ndと3rdがいかに安定しているか
だと思います。本当にこれだけで吹きやすさが雲泥の差です。1stは好きなように(ちょっと語弊あり)主旋律吹いてればいいですが、2nd、3rdは本当に考えることが多いです特にバランスなんかはすごく気を使います。

2nd、3rdって主旋律じゃないし音量控えめで吹いてた
曲によって違うこともあるので何とも言えない部分もありますが、1stと同じくらい吹いた方がいいです。更に言うと、2nd3rdは音が低いので1stより吹かないといいバランスで聴こえないこともあります。意外と楽できないですよ(笑)
パートの決め方
それでは具体的にパートの決め方について解説していきます。
1stに向いている人
まずは高い音が出ることです。
一番高い音域を担当するので、上の音域をカバーできないと吹くのは厳しいです。
トランペットパート、バンド全体を引っ張っていけるような方が向いていると思います。
1st(アシ)に向いている人
前提は高い音が出る人です。
あとは、トップの人に安心感を与えられる人がいいと思います。トップの異変(バテてきたかな?)を察知して、フォローできる人がいいです。この存在がいてくれるだけでトップの身体的・精神的安心度は違います。
2ndに向いている人
バランスが大切なパートです。耳がいい人を置くとうまくいきます。
ここのパートの上手さでトランペットパート全体の印象が変わってきます。
3rdに向いている人
大きい音が出る人がいいです。一番低い音域を担当するので、音量が出てる縁の下の力持ち的な方をおくとうまくいきます。

曲ごとにパートを変えてもいい?
もちろんいいと思います。
コンサートの1ステージずっと1stですと疲れますし、バテてしまったらそこで試合終了です・・・
自分にとって向き不向きがあるのも分かりますが、コンサート全体でパートを変えたりすることがあることを考えると、オールマイティ選手(どのパートもいけます!)みたいな人は本当に重宝されます。どこにおいてもちゃんと仕事する人、みたいな。かっこいいですよね。

ずっと1stやりたいっていう人がいて困ってる
います。そういう人。社会人の趣味でやっているバンドなので、いろいろパートを変えて組み合わせてみてもいいと思います。そういう人のせいで、自分が1stやりたいのにできない・・・ていう人もいますよね。
そういう時はこの曲は1stやりたいですって希望を出せばいいと思います。それで、「えーだめ」ていう人は少ないんじゃないかと(^^;)大人だし。
まとめ
吹奏楽におけるトランペットパートのパートの決め方についていかがでしたでしょうか。
それぞれのパートには役割があり、向き不向きがあります。パートを決めるのって難しいと思います。場合によっては、この人とこの人を同じパートに置くのはちょっと・・・といったこともあると思います。
ある程度の向き不向きをを考慮しつつ、本人の希望も聞いたうえで、楽しく音楽ができるようなに決められれば、趣味でやっている一般バンドは楽しいのかなと思います。
パート決めで悩んでいる方がいたら参考にしてみてください。
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