みなさんは演奏会前日、当日はどのような過ごし方をしていますか?前日からリハーサルが入り、本番当日にはゲネプロが入り、普段の練習とは違ったスケジュール感で過ごさなければいけません。
今回は、演奏会本番前当日の過ごし方について解説していきます。
この記事で分かること
・演奏会前当日の過ごし方や注意事項
この記事の権威性
・トランペット歴20年以上で、毎年数々の演奏会に乗っています
演奏会前日の過ごし方
まずは演奏会前日の過ごし方について解説していきます。
演奏会前日は朝から夜までリハーサルということも多いです。当然演奏以外の準備もあります。受付周り、音響関係、配置、その他諸々事務的なこともたくさんあると思います。
まず大切なのがペース配分を考えることです。
朝から全力でいったらすぐバテます。当然バテてしまったら休むしかないですし、リハーサルもスケジュールがあるので自分勝手に休むわけにはいきません。スケジュール全体を見て、どのようなペース配分で行けばいいのか考えてみましょう。
また、ホールは普段の練習会場より広いことが多いです。当然自分の音もいつもと違って聴こえます。それにできるだけ早く慣れましょう。

できるだけいつもと同じように聴こえるように調整したほうがいい?
経験上それはあまりお勧めできません。余計なところに力が入ります。いつもと自分への聴こえ方は違っても、いつもと同じ音が出ていることが多いです。無理に修正しないようにしましょう。また、広い会場で吹くのが気持ちよくてすぐバテる、ということもありますのでお気を付けください(笑)周りの音もよく聴いてバランスをとるようにしましょう。
また、本番前日の夜はよく寝ましょう。
本当に睡眠は大切です。睡眠不足は最悪です。前日の疲れも残っているし、ぼーっとしていると思います。僕も何度か経験がありますが、ゲネプロから常にぼーっとしてます。心ここに在らず状態です・・・

そうは言っても寝られないんだよね
本番前日寝られない方も多いと思います。緊張、不安、楽しみ、ワクワク、ドキドキ・・・いろんな感情があって寝られないという方もいると思います。
そういう時は横になっているだけでもいいです。寝ようとしているだけでも全然違いました。
また、前日のお酒の飲みすぎも注意しましょう。次の日にお酒が残っていたり、二日酔いだったりするといつものパフォーマンスを発揮できなくなります。前日のお酒はほどほどがよいです。
金管楽器の方は寝る前にビタミン系のサプリを飲むと粘膜の回復が早いかもしれません。
演奏会当日の過ごし方
当日は朝からゲネプロがすぐに入ることが多いです。
場合によってはウォームアップができずにゲネプロ、ということも多いです。

朝だしウォームアップできないとか最悪・・・
朝じゃなくても基本的にウォームアップができない時は最悪です。金管は特に嫌ですよね。ウォームアップしないとバテるのも早いですし。
僕は本番当日、家を出る前にラジオ体操をします。まじめにやると体がほぐれるのですごくお勧めです。また、車での移動中はブレストレーニングをしています。たっぷり吸って自然に息を吐くようなことを会場到着までやっています。これは、会場に着いたらウォームアップをすぐやれるようにするためです。
会場についてウォームアップが終わるとゲネプロが始まります。団体によって違いますが、曲を全部通すこともありますし、最初と最後だけやることもあります。金管の方はここで全力でいかないようにしましょう。あくまで本番にベストな状態を持ってこれるようにしましょう。

そうは言っても周り結構吹いてるもん
ある程度吹いていた方が本番調子がいい方もいます。自分がどういうタイプなのか知ることが大切です。キツい本番は曲の冒頭少し吹いてあとは吹きマネとかでも大丈夫です。「なんで吹かないの?」とはならないです。堂々と休みましょう。

吹かないでいた方がいいのは分かるけど不安な個所練習しておきたい
もちろんいいと思います。連譜の箇所が心配・・・、このフレーズが心配・・・などなど本番当日の不安ってあると思います。そのような個所はテンポ通りにひたすらやると疲れますし、できない時すごく不安になってくるので、あえてゆっくりやってみましょう。ゆっくりやることで体、息、がリンクして本番うまくいくことがあります。自分が安心できることを優先に考えましょう。
本番中は音楽に集中しましょう。仕事やプライベートで嫌なことがあっても本番中だけは絶対に考えないようにしましょう。そういうのは音に出ます。周りにも伝染してしまいます。また、仲間の演奏を素晴らしいと思うことも大切です。これについては以前「緊張」について書いた記事にも掲載していますので見てみてください。
まとめ
演奏会前当日の過ごし方についていかがでしたでしょうか。演奏会前当日は準備や片付けがあり、普段の練習よりも忙しいと思います。リハーサルも普段の練習より長時間やることが多いです。特に金管の方はずっと本気で吹いていると本番バテてしまってどうにもならなくなります。本番に自分のベストを持ってこれるように前当日の過ごし方を考えてみてください。
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