演奏会等の本番で付き物といえるのが緊張です。すごく緊張するという方もいれば、全然緊張しないという方もいます。僕自身も緊張します。ただ、頭が真っ白くなるといった経験をしたことはないです。足が震えて・・・ということもあまりありません。今回は緊張したときの対処法を紹介していきたいと思います。
この記事で分かること
・緊張の原因と対処法
この記事の権威性
・トランペット歴20年以上の僕が数々の本番を経験して得た緊張の克服方法です
演奏会本番で緊張する原因
緊張する原因、それは
不安
です。科学的な話をすると、心や体の緊張は自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが関わっています。不安を感じると交感神経が優位になり、震えたり、ドキドキしたり体に反応が出ます。

じゃあ、なんで不安に思うかっていうところだよね。
そうです。演奏会やコンクールの本番というシチュエーションで不安に思う要因は様々あります。
・失敗しないかなぁ
・上手く吹けるかなぁ
・失敗して下手って思われたくないなぁ
・あまり練習できなかったなぁ
・音外さないかなぁ
・楽器のコンディション大丈夫かなぁ
・調子悪いなぁ
などなど、もっと不安に感じる要素はあると思います。
メンタル的に少し落ち気味の時は尚更不安を感じやすくなる気がします。
また、カフェインをとると緊張しやすいという方も多いです。僕は本番当日はコーヒーを飲まないようにしています。
緊張への対処法
全く緊張しないように自分をもっていく、というのは僕の経験上無理でした。やはり多少は緊張しますが、その緊張と上手く付き合えば、良い方向にもっていくこともできます。自分が実践している不安・緊張の克服方法を紹介します。
緊張の克服方法①練習する
練習をしないことから不安を感じる方は、練習しましょう。

どれくらい練習すればいいの?
回数は人それぞれだと思います。自分が納得いくまで練習しましょう。これだけやればじゅうぶん、と思えるくらいだと自分に自信が持てると思います。
緊張の克服方法②場数を踏む
本番の回数をとにかくこなすことです。正直、何度本番を経験しても緊張はします。ただ、場数を踏んでいれば自分なりの緊張との付き合い方を発見することもできます。社会人になると本番の件数も少ないかもしれませんが、できるだけ場数が踏めるように積極的に演奏会に出席しましょう。
緊張の克服方法③等身大の自分でいる

そういう訳わからないの嫌い
気持ちも分かります。結局精神論かよ、みたいな。
この等身大の自分でいるということは
「自分実力以上のものを出そうとしない」
ことです。「上手に思われたい」、「上手くみせてやろう」とか思っちゃダメです。
まず、大前提にあるのが
練習でできなかったことは本番でできない
ことです。僕はそう思います。練習でできなかった状態で本番を迎えてしまうと、余計緊張します。そして自滅します。
毎日コンディションも違います。本番調子が悪いかもしれません。今できる等身大の自分の音楽をしよう、という意識を持って演奏すれば意外と上手くいきます。思いは音に出ます。大丈夫かなぁ、と不安に思えばそれがそのまま演奏に出ます。上手く見せてやろうとすれば、思わぬところでミスります。
緊張の克服方法④仲間を信じる

また精神論始まったよ
これはソロの時に特に思います。
ソロの時は伴奏がいることが多いです。その伴奏を信じましょう。伴奏の方は、あなたを潰したいなんて思っている人はいません。伴奏の方は「頑張れ!!」て思ってます。そんな仲間を信用しましょう。
緊張の克服方法⑤仲間の演奏をブラボーと思う
これは本番中の話です。自分以外のソロや、その曲の中でブラボーな部分は素直に心でブラボーと思うことです。
そうすることによって、音楽により集中できます。自分の気分も上がりますよね。自分もいい演奏しよう!て思えると思います。これで音楽に集中できて、不安がなくなるように感じます。
緊張の克服方法⑥息を入れる
緊張したときの演奏はブレスが浅くなってしまい、息も流れません。たっぷりブレスをとることを意識するといいです。
たっぷり吸っても、それでも緊張してしまうことがあります。そういう時は息を入れましょう。特にpとかppの箇所って緊張しますよね。音を小さく小さく・・・と考えてしまうと、息が流れずに余計緊張してしまいます。意外と息を入れても大丈夫なことが多いです。そのような場面でやばいって思ったら積極的に息を流すようにしましょう。
緊張の克服方法⑦水を飲む
緊張すると口が乾きます。口の中の乾燥、特に金管の方にとっては死活問題だと思います。口の中が乾くと音が出なくなります。何度も経験があります。
本番の直前に水を飲んでおくようにしましょう。最近ではステージに水を持ち込む人もいます。吹奏楽コンクールでは恐らくダメですが、演奏会やコンサートであればステージ上に水を持って行って曲と曲の間に飲むのはありだと思います。
※ただ、それはマナー違反だという方もいるので、一概に持っていくのがいいという判断はできないかもしれません。
まとめ
緊張への対処法についていかがでしたでしょうか。緊張は一生付き合っていかなければいけません。全く緊張しないようにするのは不可能です。
ただ、緊張を上手く味方につけることができればいいパフォーマンスをすることもできます。今回紹介した緊張の克服法は、僕にとっての緊張の克服法です。自分にとって最良の方法を見つけることが必要なので、今回紹介した克服法を含めいろいろ試してみるといいと思います。
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