トランペットに限らず、楽器を練習するときに悩むこと、それが練習場所です。特にトランペットは音が大きいので練習場所に困るという方が多いです。今回はトランペットの練習場所についていろいろ解説します。
この記事で分かること
・トランペットの最適な練習場所
この記事の権威性
・トランペット歴20年以上の僕が解説します
トランペットの練習に最適な場所
金管楽器は特に音が大きいので練習場所が限られてきます。実際に僕が練習場所で使っている、もしくは使ってきたものを紹介したいと思います。
河原・山
そうです!外です!
なんか河原とか土手で楽器練習するのって青春ですよね(笑)憧れてやったことがあります。ここで注意しなければいけないのは、
近くに住宅街がないかチェックすることです。
場合によっては「うるさい!!」と言いに来ます。恐い・・・
周りにあまり家がなく、向きなどを考えれば練習できると思います。
天気に左右される部分もあります。猛暑の中汗だくで練習することになりますし、冬は極寒の中練習することになります。熱中症要注意ですし、冬は唇も冷えてしまって効率よく練習ができないと思います。風が強い日は譜面が飛ばないように対策をしなければいけません。
〇メリット
・外なのでそんなに苦情が来ることがない
×デメリット
天候に左右される(夏は暑いし冬は寒い)
練習スタジオ
自治体の施設やホールなどに練習スタジオがあるところがあります。場所によっては1時間単位で借りられるので、コスパよく練習ができます。予約もネットからできるところも多く、手続きも楽です。公民館施設などは午前区分、午後区分、夜区分など時間単位で借りられないので使用する時間によっては割高になります。
基本的に事前予約が必要です。当日申請して貸してくれるところもありますが、埋まっていることも多いです。みんな、練習場所に困っているんです(笑)
〇メリット
・周りを気にせずに練習ができる
・1時間単位で借りられる施設も多い
×デメリット
・お金がかかる
・予約が取れないこともある
公民館施設
練習スタジオと似ています。事前予約が必要です。場所によっては楽器が練習できる部屋が限られています。予約ずるときに楽器練習が可能かどうか聞いた方がいいです。他の部屋で会議等やっていることもあるので、うるさかったと言われるケースもあります。
利用時間の区分が時間単位で借りられない所が多いです。午前区分、午後区分、夜区分の3つであることが多いです。
〇メリット
・どの地域にも施設があるので練習場所として利用しやすい
×デメリット
・1時間単位で借りられないことが多いので割高なことも
・すべての施設が楽器練習に対応しているわけではない
カラオケボックス
カラオケボックスで楽器を練習している方は多いです。基本は歌いに来ている人が多いので、一応同じ志の方が集まっていますね(笑)プロの方でもカラオケボックスを使って練習する方は多いそうです。遠征先でカラオケボックスで練習をしているトランペット奏者の方もいます。
ほとんどのカラオケボックスが楽器の練習に対応しています。好きな時間に行って練習ができますしとても便利です。ドリンクバーがあったり、飲食物の持ち込みオッケーなところもあるのでかなり快適に練習ができます。空調も効いているので、暑すぎる、寒すぎる等の調整もできます。
注意してほしいのが、
意外と隣に聴こえている
ことです。
経験があると思います。普通にカラオケに行って隣の部屋の音が聴こえることってありますよね?もちろんあなたの練習している音が隣の部屋に聴こえることがあります。
あと、私が使用したカラオケボックスだけかもしれませんが、楽器を吹いた時の響きがあまり好きではないです。ちょっとモヤっとするような感じがしてちょっと好みじゃないなと思いました。
〇メリット
・いつでもいい環境で練習ができる
・飽きたら歌える
×デメリット
・隣の部屋にも聴こえている
・混雑状況では楽器練習をお断りされる可能性もある
・まぁまぁいい料金かかるケースもある
サイレントミュート
サイレントミュート、プラクティスミュートという名前で販売されています。音を小さくする弱音器です。各社から様々な物が販売されています。僕も何種類か持っています。これも後ほどレビュー記事を書こうと思います。
これであれば自分の家でも練習ができます。ただ、サイレントミュートを使ったからといって、気にならないほど消音できるかというと物によって違ってきます。サイレントミュートを使っても壁が薄いアパートだと苦情が来る可能性もあります。
サイレントミュートは消音効果が高いと抵抗感が増し、消音効果が低いと抵抗が減ります。そして、物によっては音程に難ありなものもあります。すごくピッチが上ずることが多いです。サイレントミュートを練習で使うのであれば以下の点に注意して練習するといいと思います。
注意点①長時間練習しない
サイレントミュートを使用する際は長時間練習しないようにしましょう。

どれくらいの時間?
長くても30分かなと思います。やはりオープンで吹いた時の感じと違うので、長時間サイレントミュートを使用して吹いているとオープンで吹いた時に調子を崩してしまうことがあります。
ミュートをつけて練習していることを忘れずに、オープンの状態と違うんだと自分に言い聞かせて練習しましょう。
注意点②音程に注意
基本的にサイレントミュートをつけると普段の状態と比べて音程感が違うことがあります。基本的に高くなることが多いです。音程面まで考えられたサイレントミュートも発売されていますが、オープンの状態とは多少異なります。音程を合わせる練習ではなく、唇の反応を確かめたり連符の練習をしたりといった目的で使用するようにしましょう。
〇メリット
・ミュート自体がそこまで高くないので簡単に楽器を練習する環境が手に入る
・あまり抵抗感が強くない吹奏感重視のものもある
×デメリット
・これでも壁が薄いアパートだと苦情が来るケースもある
・長時間の練習には向かない
・音程面に難ありのものもある
組み立て式防音室
少々高くなりますが、組み立て式防音室というものもあります。
ヤマハからも販売されていますし、遮音壁との技術を応用して建設資材商社からも販売されています。
防音効果はかなりあります。私も何種類かお試しで使ってみたことがありますが、かなり防音できました。ものによっては意外と大きいので設置場所が確保できる方限定になります。これがあればかなり快適に練習ができるなぁ、といった印象を受けました。
組み立ては2人いればじゅうぶん対応できます。コンセントもあり、中に電気が付いているので夜中でも練習ができます。
〇メリット
・自宅でいつでも練習ができる
×デメリット
・高い(数十万かかる)
・大きいと設置場所に困る
車の中
意外とおすすめです。楽器によってはサイズ的に厳しいこともありますが、トランペットでしたら全然車の中で練習ができます。公園の駐車場に車を止めて練習します。僕は結構車も中で練習することが多いです。
後部座席で練習することが多いです。助手席でもいいのですが、ちょっと周りが気になるので(笑)車のサイズによっては譜面台も立てれたりします。ただ、セダンやコンパクトカーは厳しいと思うので、運転席と助手席の間にタブレットを置いてタブレットで譜面を見ながら練習しています。
たまにパトカーが巡回に来ます。職質はされたことありませんが、中にはノックされて「何してるんですか?」て声をかけられた方もいるそうです。
〇メリット
・自分の好きなタイミングで好きな場所で練習ができる
・意外と快適に練習ができる
×デメリット
・狭いので自分に聴こえる音がうるさいときがある
・エアコンをつけながら練習すればガソリン代がかかる
練習する時間帯
自宅での練習であれば常識の範囲内の時間帯で練習するようにしましょう。防音室がなくて、近所の理解があるとはいえ夜中に練習するのはNGです。私は19時以降は家では練習しないようにしています。朝も10時以降に練習するようにしています。
カラオケやスタジオや公民館を練習場所に使うという方は、当然お金がかかってきます。夜の時間帯だと料金が高いこともあります。
その点、車の中や組み立て式防音室を使って練習している方はわりと時間の融通が利きます。
さすがに外で練習する方はあまり夜遅く練習するのはあまりお勧めできないです。夜だと意外と近所迷惑になることもあります。これは笑い話ですが、夜に練習していて、川にトランペットを吹く少年の幽霊が出ると噂になったこともあるそうです(笑)
まとめ
今回トランペットなどの楽器を練習する場所について解説しました。練習場所を確保するのに苦労している方も多いと思います。それぞれメリットデメリットがあるので、自分に合った練習場所を探して楽しいトランペットライフに繋げられればと思います。
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